ホンダGB250をヤフオクで落札し、整備(レストア)を自分でやっています。購入当初からチェーンのガタつきは気になって、チェーンとスプロケット交換は優先順位の高い作業だと思っていました。
ガタガタといいながらも、とりあえず走っていたのでそのまま使い続けていましたが、チェーンの伸びもそろそろ限界のようです。
チェーン交換やスプロケット交換の経験はありませんが、今回は自分でやってみたいと思います。
まずはパーツと道具集め
チェーンとスプロケット交換は自分でやると決めていたので、コツコツと必要な部材やノウハウを調べていました。
ドリブンスプロケットやチェーンは比較的高い部品なので部品調達で失敗したくありませんので、適合を確認しながら慎重に集めました。
部品の適合を調べるのに大変役に立ったのが、ウェビックというサイトです。バイク部品の専門通販サイトで、純正部品も調達できます。
用意した部材、価格と購入先
費用を少しでも安く抑えたいのでウェビックは適合パーツを調べるだけして下記から部材を調達しました 。
Amazon:
ザムドライブスプロケット(品番: C4109-14)
ザムドリブンスプロケット(品番: B4105-38)
EKチェーン520スチールチェーン102リンク
ヤフオク
- チェーンカッター&カシメツール 送料税込み ¥1,093
作業工程はだいたいこんな感じ
作業を始める前に作業準備と作業工程を書き出してみました。われながら作業工程が多いことにびっくり!こりゃお店に頼むと工賃が高いわけだよ。
用意する工具
- 六角レンチ
- サークリッププライヤー
- モンキーレンチ
- ソケットレンチ(8mm~19mm)
- チェーンカッター&カシメツール
- 結束バンド
作業準備
- ドライブスプロケットを外す
- シートを外す
- リアフェンダーを上げる
- 左側ステップを外す
- チェーンカバーを外す
- マフラーを取り外す
左側のステップを外す工程は省略できますが、ステップをつけたままだとチェーンカバーが外しにくい。
ステップを外さない場合にはリアサスの片方を外すとカバーが外しやすかった。
リアタイヤ取り外し工程
- ブレーキスクリューを外す
- アスクルシャフトを緩める
- チェーンアジャスターを緩める
- タイヤを外す(アスクルシャフトはつけたまま)
リアスプロケット(ドリブンスプロケット)交換工程
- スプロケットのサークリップを外す
- スプロケットのボルトを緩める
- 新しいスプロケットに交換してボルトを締める
- サークリップとワッシャーにモリブデングリスを塗布
チェーン交換工程
- シールチェーンのカシメ部分を削る
- チェーンをカットする
- タイヤをとりつける
- ドライブスプロケットを交換する
- 古いチェーンと新しいチェーンを結束バンドでむすぶ
- 古いチェーンを引き抜き新しいチェーンをスプロケットにハメる
- チェーンのカシメ用リンクにグリスを塗布
- チェーンを結合
- シールを入れてカシメ用リンクの片側を装着
- ツールで慎重に圧入
- 専用ツールでチェーンをカシメる
- チェーンのハリをチェーンアジャスターで調整 (1.5cm-2.5cm)
- アスクルシャフトのボルトを本締め
フロントスプロケット(ドライブスプロケット)交換工程
- ボルトを外す
- クリップを取る
- ドライブスプロケットを外す
- 新しいスプロケットを挿入
- クリップを取り付ける。
- スプロケットをボルトで締める
- スプロケットカバーを取り付ける
今回のやらかしてしまった
困ったことに毎度毎度なにか作業をするたびにやらかしてしまいます。今回やらかしてしまったのは、次の2点。
購入したサークリッププライヤーが小さかった
今回の作業で1回しか使用しないので、最後まで購入するか迷っていたこの工具「サークリッププライヤー」でした。
迷ったあげくホームセンターで万能タイプのサークリッププライヤーを1200円程度で購入しましたが、まさかのサイズ違いで役に立ちませんでした。
私が通っているホームセンターには万能タイプしかおいてなかったので、どんなサイズでも適合すると思っていましたが、そうではありませんでした。
結局ラジオペンチの力技でやりましたが、かなり時間がかかりました。
これがあればよかった(開き幅30mmから80mm)
特殊工具のサークリッププライヤーはめったに使わない道具だけど、ないとめっちゃ苦労しますので購入がオススメです。
カシメツールがカシメ途中で大破
高価なカシメツールがヤフオクで送料込みで1000円程度で購入できて喜んでいましたが、チェーンのカシメ途中でまさかの大破!
このままでは安心して走らせられないので、すぐに2輪館に電話して作業をお願いすると、作業費用は、カシメ用のリンクを買い直した上で作業を行うとのこと。
カシメ部品:約700円。工賃:1000円。
念の為、他のバイク修理店で同じことを聞くと工賃3000円で部品代別、カシメ作業は一気に行うものなので途中からやり直しは無理との理由。
2輪館が一番安かったのでバイクを持ち込んで見てもらったところ、圧入はしっかりできているがカシメは全くできていないとのこと。
しかし、これが幸いして部品は買わずにカシメ作業のみで行ってくれました。しかも作業料金はいらないといってくれました。(2輪館良心的!!)
まとめ
なんだかんだありましたが、チェーン交換とスプロケット交換は無事に終了しました。
作業時間は3時間程度と言いたいところですがカシメ途中でツールが大破したこともあり、朝から始めた作業が夕方までかかってようやく終わりました。
はじめての作業でしたが、なんとか1日でできたので今回は良しとしたいと思います。
B250のメンテナンスは交換するパーツさえ分かっていれば自分でもできるので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?