顧客名簿や商品リストなど、Excelをデータベースとして利用している企業は多いはずです。
しかし,一つの企画やプロジェクトで利用するような小規模データであればそれで十分かもしれませんが、複数の部署で使ったり何年もデータを蓄積したりするようなデータベースだとエクセルでは不十分です。
では、Excelでは何行までのデータを保存できるのでしょうか?今回はExcelの一つのシートで保存できる最大レコード数(行数)を確認する方法をお伝えしたいと思います。
シートの最大レコード数の確認方法
対象のブックの最大レコード数を確認するには、マクロを記録するツールvbエディタを使うのが確実です。
VBエディタの開き方は下記に詳しく記述しています。
イミディエイトウインドウにコマンドを入力
VBエディタを開いたら、イミディエイトウインドウに 「?rows.Count」と入力すると最大レコード数が表示されます。
イミディエイトウインドウの使い方は下記に詳しく記述しています。
保存できるレコード数(行数)はバージョンによって違う
Excelで保存できるレコード数(行数)はバージョンによって違います。2007年以降なら1,048,576行、それ以前なら65,536行です。
ただし注意しておきたいのは、ここで言う「バージョン」とはパソコンにインストールされているExcelのバージョンではなく、ファイル保存形式のエクセルバージョンと言う意味です。
古いエクセルと互換性のある保存形式
2007年以降にリリースされたエクセルで、「xlsx」「xlsm」で保存したデータなら最大レコードは 1,048,576行 です。
2007年以降にリリースされているExcelを使っていても、Excel97-2003ブック(*.xls)で保存した場合の最大レコード数は65,536行です。
エクセルのバージョン一覧
エクセルのバージョン別のリリース年を書いておきます。
2007より前のバージョンのエクセル
リリース年 | バージョン |
---|---|
1995年 | Excel 95 |
1997年 | Excel 97 |
1999年 | Excel 2000 |
2001年 | Excel 2002 |
2003年 | Excel 2003 |
2007年以降のバージョンのエクセル
リリース年 | バージョン |
---|---|
2007年 | Excel 2007 |
2010年 | Excel 2010 |
2013年 | Excel 2013 |
2015年 | Excel 2016 |
2018年 | Excel 2019 |
まとめ
Excelの一つのシートに保存できる最大レコード数は、エクセルの保存形式によって変わりますが、VBエディタを使えば調べることが簡単です。
また、Excelのリリース年やファイルの保存形式からも最大レコードを推定することも可能です。
データ(レコード)がExcelの最大値に近くなってきたら、Excelの上位Accessなどのデータベースソフトを検討するタイミングではないでしょうか?
この記事があなたのお仕事のお役に立てれば幸いです。
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